こんにちは!広報デザイナーのyama(@ひとり広報)です
HDR写真撮影用カメラレビュー 、今回はSIGMAの高級コンパクト DPシリーズです。
ボクが使っていたのは短い期間でしたが、その写りは他のコンデジとは一線を画すものでした。
SIGMA DPシリーズって何?
解像度と写りの良さはピカイチです。
その他のあらゆることを許せればベストコンデジかも、、
コンデジにAPS-Cサイズの撮像素子を搭載した世界初のカメラDP1。
以降、広角28mmのDP1、標準画角45mmのDP2、中望遠75mmのDP3とシリーズ化されているデジカメです。さらに、超広角21mmのDP0も最新quattro(クアトロ)シリーズではラインアップされています。
DP1と同様に28mmの単焦点コンデジであるGR2のレビューは、リコー GRⅡのHDR的レビュー スナップを絵画調の写真に仕上げる! の記事で紹介しています。
DPシリーズの最大の武器は解像感の高さにあります。
FOVEON X3という独自のセンサーによる描写は、コンデジという枠から飛び抜けたレベルです。
撮影後のデータをPCで見ると、どこまで拡大しても解像しているんです。これは感動的な体験でした。
ボクが使用していたのはDP1sとDP3Merrillという機種ですが、くっきりと克明に描写するデジカメでした。ブラケットの設定も3.0EVで3ショットの撮影が可能で、HDRデジカメとしても優秀な機種でした。
HDR写真家でDPシリーズを使っている人も多く、DP0・DP1・DP2を使う方が多いようです。中望遠のDP3はHDR用としては使い勝手が悪いかなと思います。
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DPシリーズの画質は間違いなくトップレベル。それ以外をどう考えるか?
DPシリーズは「描写」は文句なしですが、使い勝手においてユーザーは我慢が必要です。
まず気になるのが、全体の処理速度。
オートフォーカス、撮影時の書込みなど一般的なコンデジと比較してぶっちぎりで遅いです。
サッと撮ってサクッと確認とはいきません。
おおらかなオートフォーカスと、のんびりとしたデータの書込みを良しと思えない方は、描写に満足しても手放すことになります。
また、最近のデジカメは高感度の画質が安定していますが、DPシリーズはセンサーの特性上、高感度撮影が苦手です。ボクの感想ではISO400まではOK、ISO800では厳しいと感じます。
高感度撮影が苦手な上、手ぶれ補正もないので、日中の晴天以外のブラケット撮影は三脚が必要になります。
とまあ、厳しいところが目立ちますが、丁寧に撮れば素晴らしい画像が手に入る機種です。
DPシリーズを使うHDR写真家が多いのは、その描写に可能性を感じているからでしょう。
DPシリーズは今も愛用していて、DP3を手放した後は、dp2 quattro を愛用しています。
中望遠75mm相当のDP3に対して、標準域45mm相当のdp2 quattro はスナップでも使いやすい画角です。
SIGMA DPシリーズ のHDR的ポイント
- FOVEON X3による解像感の高さは他のコンデジより頭2つ位抜き出ている
- 3.0EVで3ショットはHDR撮影に充分
- 21mm、28mm、45mm、75mmの画角の違う機種が用意されている
- 基本的な動作がのんびりなので、それを良しとしないと手放すことになる
- 最新シリーズはカメラが巨大化されていて、コンデジと言っていいものやら、、
- HDRにはDP0、DP1、DP2がオススメ
- DP3はHDR撮影では使いにくい
SIGMA DP1s の作例
SIGMA DP3 Merrill の作例
DP1s、DP3 Merrillはいずれも最新機種ではありませんが、逆に言うと最新機種でなくてもこれだけの写真が撮れるってことです。
扱いに手間の掛かるカメラであることは間違いありませんが、「それもあり」と思える人にとっては、唯一無二の存在となるかもしれませんよ。
それでは、今回はこのへんで。
現在使用しているdp2 quattroのレビューはこちら