Macの標準表計算アプリNumbersを使っていると、Excel形式でファイルを共有するケースがあります。
Excelを使う方が大半のため、NumbersとExcelの互換性は必須ですよね。
今回は、Numbersからエクセル形式で書き出す方法を4つ紹介します。
- Numbersとエクセルとデータを共有する方法
- 無料で使える変換ツール
- 変換後にデータが崩れない方法
ボクもNumbersを使っているのですが、書き出し時にエラーが発生することもあり、エラーなく書き出す方法をいくつか試してみました。
Numbersファイルをエクセル形式に変換する方法
今回紹介する変換方法は以下の4つ。作業環境やファイルの複雑さによって使い分けると便利ですよ。
- NumbersからExcel形式に書き出し
- iCloudにアップロードしエクセルに変換する
- LibreOfficeから変換する
- オンラーンツールでNumbersからExcelへ変換する
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Numbersを使って直接Excel形式で保存する方法
最もシンプルなのがNumbersから直接エクセル形式で書き出す方法です。
Numbersを起動し、Excel形式に変換したいファイルを開きます。
メニューバーから「ファイル」→「書き出し」を選択し、「Excel」を選びます。
「スプレッドシートを書き出す」ウィンドウから「シートごとに1つ」か「表ごとに1つ」かを選択します。
必要に応じてパスワード保護などの設定ができます
ファル名と保存先を指定し、「書き出し」をクリックしExcelファイルを書き出します。
「シートごとに1つ」と「表ごとに1つ」の違い
シートごとに1つ
- 各シートが1つのExcelファイル内でタブとして分かれる
- 関連するシートやデータを1つのファイルにまとめたい場合
表ごとに1つ
- 各表が別々のExcelファイルとして出力される
- 各表を独立したファイルとして分けて保存したい場合
Excelファイルの書き出し方法を変更できるのは便利ですね。
Numbersからの書き出しでエラーが起きる場合
Numbersの特定の機能やフォーマットは、エクセル形式に完全には対応していないことがあります。
以下の要素が原因でエラーが発生することがあります。
- Numbers固有の関数やグラフの使用
- 複雑な条件付き書式
- 複数のシートが含まれているファイル
ボクはNumbersのチェックボックス機能をよく使いますが、これもExcelでは実装されていない機能です。書き出しエラーにはなりませんが、チェックボックスは「TRUE」「FALSE」の表記に置き換わります。
単純な表機能だけを使う場合は、大きな問題は起きませんが、Excelへの書き出しを想定する場合、Numbers特有機能の使用は避けた方が無難ですね。
iCloudを使って書き出す方法
NumbersからExcel形式への書き出しで、最も安定しているのがicloudから書き出す方法です。
先ほどのチェックボックス機能などは「TRUE/FALSE」の表記になりますが、複数シートでもエラーなく書き出すことができます。
ブラウザで iCloud.com にアクセスし、Apple IDでサインインします。
iCloud上にまだファイルがない場合、画面の上部にある「アップロード」アイコンをクリックして、変換したいNumbersファイルをアップロードします。
iCloudの画面からアップロードしたファイルを開き、画面上部のツールから「コピーをダウンロード」を選びます。全てのシートを書き出すことが可能です。
「Numbers」「PDF」「Excel」「CSV」のフォーマットから「Excel」を選択すると、エクセルファイルが生成されダウンロードが始まります。
iCloud上でNumbersからExcel形式への書き出しは「コピーをダウンロード」を行うだけです。
特別な作業も必要なく、簡単に変換できます。
iCloudからExcelファイルに変換すると、「NumbersからExcelへの変換概要」というシートが自動で作成されます。不要な場合はこのシートは削除しても良いと思います。
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LibreOfficeから変換する
LibreOfficeは複数のソフトウェアをまとめたパッケージで、無料で使用できます。
Excelやword、NumbersやPagesファイルとの互換性を持つツールで、異なるソフト間でのデータ変換や作業に非常に便利です。
Mac環境でも使用でき、ExcelやWordの代替として使用できます。
LibreOfficeは公式サイトからダウンロード可能です。
公式サイトにアクセスし、「ダウンロード」ページから最新バージョンのソフトウェアを取得します。Windows、Mac、Linuxのプラットフォームに対応しており、環境に合ったものを選択できます。
LibreOfficeでExcel形式に変換する手順
LibreOfficeでNumbersファイルをExcel形式に変換する手順は以下の通りです。
LibreOffice Calcを起動し、メニューから「ファイル」→「開く」を選択します。次に、変換したいNumbersファイルを選びます。そのままLibreOfficeで開くことができるため、特別な設定は不要です。
メニューの「ファイル」→「名前を付けて保存」を選びます。ファイル形式のプルダウンメニューから「Microsoft Excel 2007-365(.xlsx)」を選択し保存します。
保存が完了後、念のためにExcelで開いてフォーマット崩れがないか確認しましょう。
LibreOfficeは高い互換性を持っているため、数式やフォーマットが崩れる可能性は低いですが、グラフや特殊なレイアウトが含まれている場合は、最終チェックをしましょう。
オンラーンツールを使ってNumbersからExcelへ変換する
利用する機会は少ないと思いますが、オンラインでコンバートしたい場合は、無料のオンラインツールもあります。
CloudConvert
CloudConvert は、Numbers、Excel、PDF、Word、Pages、EPSなど200以上のフォーマットに対応しています。
使い方も簡単で、ファイルをアップロードしてフォーマットを指定するだけで変換が行えます。
1日あたり最大 10 回の変換まで完全無料で使用できます。それ以上の使用は有料プランの契約が必要です。
Zamzar
Zamzar も同様にNumbersファイルをエクセル形式に変換できるオンラインコンバータです。
ドキュメント、画像、ビデオ、サウンドなど 1100 以上の形式をサポートしています。
1日あたり2ファイルまで無料で使用可能です。有料プランは無制限でコンバートが可能になります。
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フォーマット崩れがないデータの作成方法
ボクがNumbersとExcelでデータを共有する時に気をつけていることをまとめてみました。
- フォント選び
- セルの書式を標準化する
- 数式や関数の互換性
- グラフや画像の扱い
Windowsでも表示される一般的なフォント(ArialやTimes New Roman)を選びましょう。Apple独自のフォントはExcelで正しく表示されないことが多いため、避けるのが無難です。
複雑なセルの結合や装飾は避け、シンプルなレイアウトにしましょう。
NumbersとExcelでは関数に互換性の違いがあります。特に「IF関数」や「VLOOKUP」のような主要な関数を使う場合、Excelでの動作を事前に確認しておきたいです。
また、グラフや画像が含まれる場合、位置やサイズをあらかじめ調整しておきます。
特にグラフのラベルや軸の設定は崩れやすい部分です。
NumbersからExcelに変換できない場合の対処法
ファイルサイズが大きすぎたり、互換性の低い関数が含まれていると変換が上手くいかないことがあります。データ変換でうまくいかない時の対処方法を紹介します。
ファイルサイズの確認と最適化
大きすぎるファイルは変換が失敗しやすいので、不要なデータ、画像、複雑なグラフを削除してファイルを軽量化します。画像や多数のシートを整理すると、変換が成功しやすくなります。
CSV形式を使った間接的な変換
NumbersからCSV形式で書き出し、LibreOfficeで再編集しExcelで書き出す方法もあります。
作業に手間がかかりますが、数値やテキストなどシンプルなデータの移行には効果的です。
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今回のまとめ
NumbersからExcel形式への変換・書き出しは、Numbersから直接書き出しが最も簡単ですが、エラーになることが多いため、今はiCloudを経由して書き出す方法を使っています。
LibreOfficeを使った方法は、iCloudへのログインができない場合などに使うといいと思います。
また、オンラインツールも手軽ですが、データをアップロードするため取り扱いには注意が必要かと思います。
それでは、今回はこのへんで。