こんにちは!広報デザイナーのyama(@ひとり広報)です
FUJIFILMのコンデジ XF10を購入したのでレビューします。
ボクが購入した理由は、画質に定評ある富士フイルムのカメラを気軽に楽しみたいからです。
理由はそれだけと言ってもいいくらいです。
軽量コンパクトなXF10はジーンズのポケットにもおさまります。
富士フィルムの写真画質が気になっている。
難しいことを考えずに気軽に写真を楽しみたい、しかも高画質で。
そんな方におすすめなコンデジです。
- FUJIFILM XF10の特徴
- 他のレビュー記事で指摘されている点の検証
- XF10で特に気に入っている点
- 作例
FUJIFILM XF10ってコンデジの中でどんなカメラ?
XF10は、コンデジの中でも「高級コンパクト」と言われるカメラです。
ボクがこれまでにレビューしてきた、SONY RX100シリーズ、RICOH GRⅡ、SIGMA DPシリーズも「高級コンパクト」と言われるコンデジですね。
- 標準的なコンデジよりセンサーサイズが大きい
- 画質を重視している
- 単焦点レンズのモデルが多い
- マニュアル操作が充実している
- ポケットサイズからカバンに入れて持ち運ぶサイズまで様々
- 手ぶれ補正のないモデルも多い
- 外部フラッシュに対応するなど拡張性が高い
高級コンパクトにおいてタッチパネルや4K動画は、写真画質や従来のカメラらしい操作感を重視するモデルでは省略されることもあります。
XF10はどんなカメラかと言うと、こんな感じです。
- 一眼レフ(ミラーレス)同等のAPS-Cサイズの大型センサー
- 広角28mm F2.8の単焦点レンズ
- ポケットに入るコンパクトモデル
- マニュアル操作が可能
- タッチパネル対応
- 4K動画対応
- 手ぶれ補正には非対応
ザックリ書き出すとこんな感じですね。
XF10は、大型センサーによる高画質をポケットサイズにおさめ、タッチパネルにも対応することで気軽さをアピールしたカメラですが、手ぶれ補正を省略するなど、一般ユーザーには戸惑うスペックでもあります。
また、露出補正ダイヤルやアクセサリーシューを省略し、操作性をカスタマイズできるファンクションボタンを限定しています。
カメラマニアや生粋のFUJIFILMユーザーはイマイチと感じるスペックかもしれませんね。
XF10は、高画質を気軽に使えるライト層向けのコンデジですが、スペック的にも操作性的にも微妙にクセのあるカメラと感じました。
FUJIFILMの高級コンデジはXF10とX100F
富士フイルムのデジカメは Xシリーズ が人気です。
Xシリーズは、
- Xミラーレスデジタルカメラ(レンズ交換式)
- Xプレミアムコンパクトカメラ(高級コンデジ)
で構成されています。
現在ラインアップされているXプレミアムコンパクトカメラは2機種、XF10とX100シリーズです。
いずれも「高級コンパクト」に属するコンデジですが、性能はかなり違います。
以下はXF10とX100Fの比較です。
- ファインダー付(アドバンスト・ハイブリッドビューファインダー)
- 単焦点 35mm F2.0の明るいレンズ
- X-Trans CMOS IIIセンサー
- 高級感のあるデザイン
- 直感的なアナログ操作を重視
- アクセサリー類が豊富
- XF10より価格が高い
外装やデザインの上質さと従来のカメラ操作にこだわったのがX100Fです。
しかし、タッチパネルや4K動画などの最近のトレンド機能は非対応になっています。
詳しい仕様は、FUJIFILM X100Fの公式製品ウェブサイト で確認してください。
X100Fは、X-Trans CMOS IIIセンサーという富士フィルムの中級・上級機種の証とも言えるセンサーを搭載しています。
カメラ初心者さんや富士フィルムのカメラに馴染みのない方には、「X-Transかどうかは、それほど気にならない」ことです。
ですが、ファームウェアの更新頻度や広告戦略などのメーカー側の姿勢、富士フィルムのカメラを長く愛用している方を見ると、X-Trans 搭載か非搭載かでカメラへの愛着が変わる。
と、思えるほど「X-Transの搭載・非搭載」は重要視されているように感じます。(あくまでボクの感想です。)
XF10は X-Trans を搭載していません。
よって、メーカーの中でもXシリーズの入門機という位置づけになります。
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XF10のデザイン
FUJIFILMのカメラは、「アナログ」「レトロ」なデザインが多い中、XF10はスタイリッシュなデザインです。
全体のスタイルもシンプルです。
質感もよく、安っぽさはありません。
手に持つと、想像より「厚み」があると感じました。(XF10の奥行きはレンズを含め 41mm)
ズボンのポケットにも収まるサイズなのですが、若干肉厚な感じです。
グリップは適度に指にかかり握りやすいですね。
背面、上部もシンプルなデザインです。ボタン類も少なくスッキリしていますね。
上部はモードダイヤル、コマンドダイヤルなどがありますが、必要最低限に抑えらている感じです。
撮影時によく使うボタンは、背面の「Q(クイックメニュー)ボタン」です。
ハイエンド機種では、操作項目を設定できるFn(ファンクションボタン)が山ほど設定されていることがありますが、XF10では上部と背面に1つずつです。
そのため、操作系の主な設定は「Qボタン」に登録して使います。
XF10のカラーは2種類
ブラックとシャンパンゴールドの2つのカラー展開です。
シャンパンゴールドは、グリップがブラウンです。
ボクは目立ちたくないという理由でブラックを選びました。
シャンパンゴールドはプレミアム感がありますね。
付属ストラップはグリップの色に合わせたものがついてきます。
ブラックボディであれば黒、シャンパンゴールドにはブラウンのストラップです。
これは嬉しい心遣いですよね。
XF10とスマホの関係
XF10はスマホとの連携に優れたコンデジです。
- Bluetoothまたは無線LANでスマホと接続可能
- 画面フリックで縦横比1:1の正方形比率で撮影できる
1:1の正方形比率の画像と言えばInstagramでしょう。
現在は、縦長・横長の写真もインスタで投稿できますが、正方形の画像でアップしている方は多いと思います。
撮った写真をそのままインスタにアップする方には便利ですよ。
しかも、フジフィルムの高画質をそのまま使えるのが嬉しいです。
XF10とスマホの連携は、FUJIFILM Camera Remoteというアプリを使います。
FUJIFILM Camera Remote では、主に以下の使用が可能です。
- スマホの操作からカメラで撮影
- カメラからスマホへ画像を送信
- スマホでカメラの画像の取込む
- スマホでカメラのシャッターを切る
- カメラのファームウェアのアップデート
ボクは、XF10で撮った写真をスマホに送る時にアプリを使っています。
アプリの動作も快適ですよ。
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XF10のスペックで指摘されている点の検証
XF10は入門機の位置付けです。
省略されている機能や性能がいくつかあり、その指摘が他のレビュー記事で見られます。
- チルト液晶がない
- アクセサリーシューがない
- 絞りリングがない
- 色味はどうなの?
- レンズキャップが微妙
- オートフォーカス(AF)が遅い
富士フイルム初心者にはあまり気にならない点
①から④の指摘は、富士フイルムの高級コンデジX70との比較が多いように感じます。(X70は既に生産終了しています。)
サイズ・デザインも近いX70があるために、XF10はどうしても比較されます。
で、先ほどの①から④はX70には搭載されている機能なんですよね。
そのため、「XF10ってイマイチじゃね!?」って感じになるわけです。
しかし、X70とXF10ではカメラの設計思想が異なります。
X70は、中上級者のサブカメラ的な位置付け、コンデジでもしっかり撮影したい人向け。
XF10は、気軽に楽しむ富士フイルムの入門者向け。
かなり違いますよね。
XF10では「そこまでなくてもいいよね」って機能は省略されています。
なので、ボクは①から③の部分は気にしていないです。
④もXF10単独で見ればそれほど気にならないでしょう。
XF10は富士フイルム独自のX-Trans CMOSセンサーではなく一般的なベイヤーセンサーです。
センサーの名前はどうでもいいですが、富士フイルムの上位機種とは違うってことですね。
XF10独自のチューニングと思われますが、X-Trans CMOSセンサー搭載機と比較してXF10の写真は色味が「軽い」「あっさり」した感じです。
重厚・濃厚というより、パッと見て「綺麗だね」って思える写真画質と言えばいいでしょうか。
確かに微妙なレンズキャップ
XF10は電源ONでレンズバリアが開くタイプではなありません。
レンズキャップが付属品にあります。
撮影時にレンズキャップを外すのが若干手間です。
レンズキャップは、紐でストラップにくくりつけることで紛失防止になりますが、見た目がカッコよくはないですね(汗)
今後、社外品のレンズキャップなどで便利なものがあれば紹介したいと思います。
XF10のオートフォーカスは遅いか?
XF10のオートフォーカスは高速とは言えません。
SONYのRX100やRICOHのGRⅡと比較してものんびりした動作です。
ボクの場合SIGMAのDPシリーズを使っているからか、オートフォーカス速度について寛容なんです。
高速ではないけど、怒り狂う感じではないですね。
速写性を求めるスナップ撮影には不向きですが、散歩しながら気になるものをパシャりと撮るには不満のない性能です。
XF10でスナップ撮影した感想は、FUJIFILM XF10 沖縄スナップ作例レビュー!単焦点コンデジの写りと操作性は!? の記事で紹介しています。
XF10で撮った作例
XF10のjpg画像をLightroomで編集した作例を紹介します。
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富士フイルム XF10 個人的にココが特にツボ!
XF10をポケットに突っ込んで気ままにスナップ。
とても楽しいですね。
XF10を手に入れてから、写真を撮る回数が確実に増えました。
カメラを始めたころの感覚に近いですね、それくらい楽しんでいます。
また、富士フイルムの写真画質も素晴らしいです。
入門機でも画質の不満はまったくないです。
というのが、一般的な素晴らしいポイントです。
個人的に「ここがツボ!」というのは、AEブラケティング設定が神がかっていることです。
要は、HDR写真の撮影に必須なブラケット設定が素晴らしいのです。
HDR写真って何?AEブラケティング設定って何のこと?って方は HDR写真の作り方 撮影・合成・編集を完全攻略! の記事を参考にしてください。
XF10のAEブラケティング設定は、
- コマ数:最大9コマ(3、5、7、9コマの選択可能)
- ステップ数:最大±3EV(1/3ステップ刻み)
コンデジとしては驚異的な設定が可能です。
と、思ってしまうほどです。(褒め言葉です。)
コンデジでHDR写真を撮る方には最高の設定です。
他の富士フイルムユーザーさんにはまったく響かない部分だとは思いますが、ボク個人はこれが購入の決定打となりました。
この変態がかった設定 (褒めています)で、HDR写真をガンガン撮っていきたいですね。
とっても楽しいカメラですよ!
まとめ XF10は誰にでもオススメできるコンデジか?
富士フイルムXF10は、気軽に高画質が楽しめるコンデジです。
- 手ぶれ補正がない
- ズームができない
上記の機能がないため、家族で持つデジカメとしてはおすすめできません。
スマートフォンとの連携も良いカメラですが、スマホで十分な方にとってはスマホとの連携って操作自体が不便ですよね。
富士フイルムXF10は、
- 気軽な趣味として写真を楽しみたい
- 一眼を持っているので小さなカメラも欲しい
という趣味要素が強いカメラです。
ボクのように、コンデジでHDR写真を撮りたいという超絶ニッチな趣味をお持ちの方にとっては、これ以上ない1台と言えます。
少しクセのあるカメラですが、楽しく使えるコンデジなので参考にしていただければ幸いです。
それでは、今回はこのへんで。
XF10を沖縄に持っていったスナップレビューはこちらです。
総合的に考えると、一般的なおすすめコンデジはSONY RX100シリーズのように思います。
やっぱりよくできてますよ。