こんにちは、yamaです。
ボクはHDRをはじめ色々な撮影方法を楽しんでいます。
ひと味違う風景写真としてオススメなのが、赤外線写真です。
幻想的でアートな雰囲気が漂うデジタル赤外線写真の特徴と撮影方法を紹介します。
この記事の目次
赤外線写真って何?
海外では、Infrared Photographyとして以前から人気の撮影手法です。
その仕組みを紹介する前に、どんな写真かを見てみましょう。
赤外線写真の多くは、こんな感じのモノクロ写真で公開されています。
通常のモノクロ写真と比べてどうですか?特徴をまとめてみました。
赤外線写真の特徴
- 植物の葉が白く写る
- 青空、水面は黒く写る
- 遠景がキリッと写る
では、簡単に説明しますね。
植物の葉が白く写る
通常のモノクロ写真では植物の葉は黒く写りますが、赤外線写真では植物は白く写ります。これを「スノー効果」と言います。
この現象は植物の葉が赤外線を強く反射するために起こります。
赤外線写真の一番の特徴と言えます。

青空、水面は黒く写る
空や水面は黒く写ります。
通常、空が青く見えるのは、太陽光が大気で散乱を繰り返しそれがあらゆる方向から地上に届くためですが、この青い光が赤外線写真では遮断されるために「黒く(暗く)」写ります。
水面が暗く写るのは、赤外線が水に吸収されるためです。

遠景がキリッと写る
赤外線は大気での散乱が少ないので、遠くまで届きます。
そのため赤外線写真は遠景までキリッと写ると言われています。
これはカメラの性能にも依存するので特徴とは言い切れないと思います。
どんなデジカメでも赤外線写真は撮れるの?必要な道具は?
通常の撮影において、赤外線はマゼンタ(赤)かぶりを発生させる「よくない要素」とされています。
そのため、デジカメの基本的な構造として「赤外線」を遮断するように作られています。ローパスフィルターって聞いたことありませんか?あれですね。
そのローパスフィルターに赤外線カットフィルターが組込まれています。
ですが、赤外線カットフィルターが着いていても完全にカットできるわけではなくて、ごく少量の赤外線ではあるものの、赤外線感度がある機種があります。
そのわずかな「赤外線」を使用して赤外線写真は撮影します。

一眼レフ、ミラーレス一眼、高級コンデジなどが必要です
赤外線感度のあるデジカメを用意
カメラのカタログを見ても、赤外線写真に適しているかどうかは分かりません。
ですが、所有しているデジカメで赤外線写真が撮れるかの判断はできます。
デジカメとテレビのリモコンを用意します。
テストはすごく簡単です。
デジカメの電源を入れて、デジカメのレンズに向けてテレビのリモコンボタンを操作します。
電源ボタンでも、選局ボタンでも、音量ボタンでも何でもいいです。
上の写真のように、マゼンタ系の光が見えれば赤外線を受光できていることになります。
肉眼では見えない光なので、デジカメの背面液晶で確認してください。
赤外線フィルターを用意する
デジカメ本体が赤外線を受光していることが分かった後に用意するのが「赤外線フィルター(IRフィルター)」です。
これは赤外線だけを透過させるフィルターで、普通に市販されています。
レンズの前に着けるだけなので、レンズ保護のフィルターやPLフィルターなどと同じ感覚で使えます。ボクは、ケンコーの赤外線撮影用フィルター「PRO1D R72」の58mmのサイズを使っています。
58mmのフィルターを選んだ理由は、所有しているカメラのフィルター径に合わせただけなので、みなさんもお持ちのデジカメに合わせていただければOKです。
赤外線を受光するデジカメと赤外線フィルターが用意できたら、いよいよ撮影です。

そうなんです。
赤外線を受光できても、フィルターを取り付ける「ネジ」がレンズ部分に切られていないとフィルターの取付けができません。
このようなネジ切りはスタンダードクラスのコンデジでは用意されていません。そのため、高級コンデジや一眼レフ、ミラーレスカメラで撮ることが多くなると思います。
最後に、今回のまとめ
今回は、赤外線写真の概要を紹介しました。
- 植物の葉が白く写るスノー効果は赤外線写真の最大の特徴!
- 空や水は光が吸収されるために「暗く」写ります。
- 赤外線写真が撮れるカメラかは、テレビのリモコンでチェック!!
- 赤外線フィルターを取り付ける、「ネジ切り」が必須です!
次は、赤外線写真の撮影方法を紹介します。
それでは、今回はこのへんで。
大変勉強になりました。私も赤外写真に大変興味をもっております。よろしければホームページ (furu1600.net)をご覧頂けたら幸いです。
古馬 裕 さん
コメントありがとうございます!ホームページも拝見しました。
赤外線写真、ボクよりもずっと専門的ですね!
とても素敵な写真でした!