今回は、ボク的にphotoshopの最強プラグインとして君臨している「Google Nik collection」を使ってHDR写真をバッキバキに加工するテクニックを紹介します。
もう、ビックリするくらい変わります!
HDRは明調から暗調までを合成して1枚の写真にするため、「写真的なドーピング」なんてよく言われますけど、
今回の加工は「ドーピング増し増し」、「界王拳10倍!!」ってくらい変わっちゃいます。
ボクのHDR写真の完全なネタばらしです。
Photomatix ProでHDR合成
作例のHDR合成方法は、HDR写真が生まれ変わる! Lightroom & Photomatix 最強コンビ の記事を参考にしてください。
さあ、この写真をベースにPhotoshopとNik Collection で加工をしていきましょう。
ちなみに、Nik Collectionって何?という方は下の記事を参考にしてくださいね。
Google NikCollectionのダウンロードはこちらからできます。
無料のプラグインなのでおすすめです!
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Google NikcpllectionのHDR加工向きのフィルタはコレ!
Nik Collectionには写真加工のフィルタが多数用意されています。
中でもボクがHDR加工用に使うフィルタは、
- トータルコントラスト
- インフラレッドフィルム
- クロスプロセス
- ブリーチバイパス
主にこの4つを使います。
トータルコントラストで「バキバキ系HDR」
エッジが強調されたHDR写真に仕上げたい時はこちらがオススメ。
トータルコントラストは、エッジのコントラストが強調されるフィルタ。
普通の写真にトータルコントラストを適用してもHDR風な写真になります。
作例では、ベースレイヤーに「トータルコントラスト」を適用、さらに「トータルコントラスト」を加えたレイヤーに再度トータルコントラストを適用。
その後、各レイヤーの不透明度を以下のように調整しています。
「トータルコントラスト2」レイヤー:不透明度30%、オーバーレイ
「トータルコントラスト1」レイヤー:不透明度60%、通常
バキバキ感 界王拳10倍!って感じです!
【作例1】
トータスコントラストとレイヤー効果により、コントラストの強いHDR写真に仕上がりました。
インフラレッドフィルムで「モノクロ系HDR」
モノクロでHDR写真を作りたいなと思い、こんなパターンを考えてみました。
イメージとしては、彩度を落としつつ完全なモノクロにならない程度に色を残すって感じです。
作例では、「インフレレッドフィルム」「クロスプロセス」の処理をしたレイヤーを用意。
各レイヤーの並びは上の写真を参考に、不透明度は以下の通りです。
「クロスプロセス」レイヤー:不透明度35%、オーバーレイ
「インフラレッドフィルム」レイヤー:不透明度100%、通常
インフレレッドフィルムでベースレイヤーをモノクロ化。
さらに、ベースレイヤーにクロスプロセスを適用して、最上部へ。
モノクロ化したレイヤーの上にクロスプロセスのレイヤーを重ねて、青色がかかったモノクロ写真にしてみました。
モノクロ系のHDRは個人的にはメチャ好きな仕上がりっす
【作例1】
【作例2】
モノクロ風にするとなんか雰囲気出てきてますよね。
ブリーチバイパスで「映画系HDR」
インフラレッドフィルムがモノクロイメージが強い仕上がりとすると、こちらはモノクロをベースに彩色する感覚で作っています。
ポイントはブリーチバイパスというフィルタ。これを使うと彩度を抑えたCG系の仕上がりになります。
本来、ブリーチバイパスとは写真を現像する工程で行う銀を取り除く作業を省略するか、作業を短縮する特殊な現像方法。日本語では銀残しなんて言われています。
このブリーチバイパス、実は映画の世界でも使われているテクニックで、ターミネーターなどでも使われています。
SF映画好きにはたまらん処理です![
イメージは、彩度の低い乾いた感じ。モノクロまでいかない、わずかに色味を残すのが個人的なポイントです。
作例は、ベースレイヤーに「Silver effect」を適用。さらに、ベースレイヤーにブリーチバイパスの処理を加えています。
各レイヤーの不透明度は以下の通り。
「ブリーチバイパス」レイヤー:不透明度70%、通常
「Silver Effecr」レイヤー:不透明度100%、通常
Silver Effectを施したレイヤーを下地に、ブリーチバイパスのレイヤーの不透明度を70%程度にして重ねています。
これにより彩度をグッと抑えたCG系のHDR写真が完成します。
【作例1】
最後に、今回のまとめ
今回はボクのHDR写真のネタばらしとして、3つの例を紹介しました。
強弱はその都度変わりますが、ほとんどがこのパターンで作成しています。
HDR写真の面白さは、Photomatixで現像する時の変化はもちろん、Photoshopやプラグインを使うことでさらに中毒的なバリエーションが生まれるところです。
PCの前でチマチマ操作するのがホントに楽しいです。
写真の楽しみ方として是非チャレンジしてみてくださいね!
それでは、今回はこのへんで。